現役バーテンダーが教える!お酒の知識

電気ブランってなに?

「電気ブラン」というのは、耳にしたことのない方もおられると思いますが、明治期に東京・浅草で生まれたアルコール飲料です。

で、ブランデーの項に乗せておいて、なんなのですが、電気ブランは残念ながら純然たるブランデーではありません。

ブランデーベースにジンやワインや草類が入っているといわれていますが、その材料の詳細は秘密とされています。

一昔前は東京近辺でしか買えなかったのですが、最近は地方でも手に入れることができるようです。

少し話がそれてしまいますが、東京の下町界隈にはこうした不思議な酒が多く、電気ブラン以外にも近年メジャーになってきたホッピー、ホイス(薬草系)、バイス(梅系)など、地元民のほかは一部のマニア以外、まったく見たこともない酒が多くあり、非常に好奇心をくすぐられる場所でもあります。

そんな中でも、ひときわ異彩を放つ電気ブランは、作家・太宰治をはじめ、多くの文豪にもこよなく愛されました。

ぜひ発祥の地「神谷バー」で飲んでみたいものですね。