清酒作りの背景
一升瓶を抱えたオヤジが、家で寝ているワンカップを持ったオヤジがギャンブルに興ずる。
いやあ、日本の原風景ですね。
こういう時の、その中身は「清酒」です。
安いものもあるので気軽に飲めるアルコール度数も高めなので気軽に酔える今でも、日本人のソウルドリンクです。
さて、「清酒」は醸造酒ですので、蒸した米・こうじ・水を混ぜて、酵母によるアルコール発酵をさせて出来上がり、というのが、大まかな流れです。
ただ、この仕込みと呼ばれる作業、さまざまな酒蔵で日夜研究が行われ、よりよい酒作りが行われています。
味の決め手は、何と言っても「水」。
おいしい水の湧くところ酒蔵あり、というように、全国の酒蔵は、山の水が伏流する扇状地に沿って建っていることが多いです。
また、もちろん「米」も重要で、新潟・秋田・山形などいわゆる「米どころ」では、酒造も盛んです。
もうひとつ、「昔の街道沿い」にも、酒蔵は多いです。
旅人が、道中に「一杯飲んでくか」というくだりは落語などでよく耳にします。
清酒は、長距離移動をする昔の旅人のバイタルドリンクだったのでしょうね。