現役バーテンダーが教える!お酒の知識

日本のウイスキー名はなぜ「漢字」が多いのか

すべてではないのですが、日本のウイスキーは漢字名称が多いです。

ジャパニーズ・ウイスキーは、実はシングルモルトが多いです。

なぜかというと、もともとスコッチ・ウイスキーを手本に作られたという経緯があります。

スコッチ・ウイスキーは、基本的に蒸留所の名前がそのまま酒の名称になりますので、それにならったのではないかと思われます。

  • 「山崎」=サントリー・京都山崎蒸留所
  • 「白州」=サントリー・山梨白州蒸留所
  • 「余市」=ニッカ・北海道余市蒸留所

などがその例です。

また、人名から取ったものや、

「竹鶴」=ニッカ・竹鶴政孝氏より

漢字ではありませんが、

「トリス」=サントリー・鳥井信治郎氏より
 (Torii's→トリス)

もあります。

また、音楽から取ったものもあります。

「響」=ブラームスの交「響」曲より

その他、サントリー「角」は角瓶ともいわれますが、まさに角ばった形そのままですね。

いずれにしても、海外メーカーのウイスキーと混同されないように、日本のウイスキーの名称には漢字を使うということ、は容易に推察されます。

銘柄が漢字で書かれた瓶をみると、まさに「ジャパニーズ」という気がしますものね。