ジンはなぜくさいの?
独特の臭さを持つジンですが、それにより、好きな人と苦手な人が大きく分かれるスピリッツでもあります。
原料・製法は、ほぼウォッカと一緒なのですが、ジンのジンたるゆえんは、ジュニパーベリーによる香りづけがされているところです。
ジュニパーベリーとは、セイヨウネズという木の実のことで肉の臭み消しやソースにも使われる植物です。
このジュニパーベリーこそがジンの香りなのです。
ちなみに、ジュニパーベリーの代わりにスローベリーを使ったものは、スロー・ジンと言われリキュールにカテゴライズされます。
もともと、ジンのルーツは、オランダの医者が解熱・利尿作用の薬用酒として作ったものです。
特に、ジンを使ったカクテル「ギムレット」は(ギムレット=ジン+ライムジュース)イギリス海軍の、船員の滋養と健康のために、軍医によって、毎日ふるまわれていました。
たしかに、言われてみれば薬っぽい味と言えなくもありません。
ですが、ジンは、世界各国さまざまな種類があり、銘柄によって、味に明確な個性があること、これが無味無臭に近いウォッカと大きく違う点です。