現役バーテンダーが教える!お酒の知識

ウォッカはなぜ味がしないの?

無色透明でアルコール臭もあまりしない、だけどそのまま飲むと、そのアルコール度数にむせる。

それがウォッカの特徴です。

ウォッカは、麦類をはじめとしたさまざまな穀物を発酵蒸留させ、白樺の炭でろ過したものです。

その時に、より純度の高いスピリッツを作って、加水することでアルコール度数の調整をします。

この純度の高さにより、穀物の臭みもろとも消してしまうのが原因です。

ですが、よく味わうと遠くに甘さを感じることができます。

ロシアの極寒地帯では、早くアルコールを体内に入れて、なるべく体を温めなければなりません。

そのために、なるべく飲みやすくしているのでしょう。

ポーランド産の「ズブロッカ」というウォッカはバイソングラス(水牛が食べる草)という草のフレーバーを入れて、独特の風味をつけています。

よもぎや桜餅のような風味で、日本のファンも多くいます。

このように、製造過程で味をつけたウォッカのことを「フレーバードウォッカ」と言います。

また、ロシアではウォッカは安価で買えるため、車のウォッシャー液に使ったりもするそうです。

ウォッカは無臭で不凍なので、たしかに理にはかなってますね。